氷上富士


【2008年1月28日・05時50分・気温-14℃】
 ライブカメラに映る山中湖の御山は、今一ハッキ リ写っていなかった。庭内から上空を見ると雲は無く御山も見えていたので山中湖へ向かった。山中湖IC入り口まで来ると、前方にイケズ霧が発生していた。 「アイタタ!やられたか・・」 などと思いながら長池を目指した。長池の近くまで来ると霧が薄くなり、視界が広がって来たので車をPに止めた。

 御山は低く垂れ込めた霧の向こうに見える。カメラバックと三脚を手に、何時もの場所へ立ったが、氷が張っているので逆さ富士の頂上部分が切れてしまい、 何ともアングルが悪い。良い場所を求めて移動すると、湖の凍った部分に乗り三脚を立てている人を発見、恐る恐る氷の上に乗った。岸から30メートル、普通 の湖だったら絶対に上らないが、山中湖は遠浅だ、この場所でたとえ氷が割れても腰下まで無いが、この寒さの中で濡れるのは勘弁と用心深く進んだ。先客さん に挨拶して水際から5メートルの場所に三脚を立てた。

 街の灯りや家並みは、イケズ霧からスターに昇華した霧に覆われ、神秘的な雰囲気を醸しだす。氷りの造形も面白いし水面に映った御山とのコラボも良い、楽しく興奮した撮影行になった。

 帰り際に先客さんに握手を求め挨拶をした。山中湖は遠浅は判っているが、彼が立っていなかったら自分も氷りの上にはまず乗らなかっただろう、彼の無謀さ?勇気に感謝した。