撮れたぞ~!パール富士♪


【2008年9月17日・04時00分・気温12℃】
 昨晩、ふと見上げた夜空に月が上っていた。天気予報は、明日は快晴だった。
早速、PCの前に座り、月の出入り・高度・方位 などを調べると、5時20度の角度で、方位270度・真西に沈む。御山を中心の地図に線引きを当てると、御山から須走IC線上でパール富士が観られる計算だ。会食があり、その後、珍しい事に22時には寝てしまった。
  4時30分に掛けた目覚ましに仕事をさせる間もなく、4時に 起きてしまった。気合充分で御殿場を目指した。途中の山中湖周辺 は凄いガスで30メートル先が見えないが籠坂トンネルを抜けると上空は晴れている。日の出には、まだ早いので乙女峠から御殿場の夜景を撮る事とした。御殿 場市内上空には薄くベールの様なガスが覆っている。
 東山湖から少し峠を登るとガスは消えて星空が見える、風車のある駐車場へ車を止めた。ポイン トには先客がいる、70歳位のお爺さんだった。挨拶をして隣に三脚を立てた。お爺さんはカメラを2台立てていた。即、セットして撮り出すと、お爺さんがモ ニターを覗き込んで「おー!綺麗だなー!」絞りは幾つ?ISO感度は?シャッタースピードは?簡単にレクチャーすると、お爺さんのモニターにも同じ画面が 映り、「ありがとう!ありがとうね!」
と、感謝された。
 時間だ!お爺さんにパール富士を撮りに行く旨を告げてお別れした。御殿場の街を 走りながら月を窺うと、良い塩梅に月が御山に近付いて来る、希望のシーンは御山が赤く染まり、その上に月を載せるカットだ。日の出は5時30分、20分前 には須走IC付近にいた。このまま、ここにいたら御山が焼けて来た時、余りにも 月が離れ過ぎているので、富士アザミライン(須走り口登山道)を上り、御山の懐へ入り月との角度を調整する事にした。御山に向かい走ると良い感じに月が山 頂に近付く、ぼつぼつ赤富士の時間だが、駐車スペースが無い、御山が見えて、車が止められる 場所を探し車を進めた。
 S字に上って行くカーブを幾つ曲がっただろう、縁石の無い 路肩で御山が観える場所があった。時計は5時30分を指している。慌てて三脚を立て御山に対峙すると、間もなく陽が射し込み 頂上を赤く染め始め、月は真芯に下りて来た。
 「ヤッター!真ん中だッ♪最高ッ!富士山ありがとう♪」

 10時から、私立病院で従弟が脳腫瘍の大手術を受ける。
手術の成功を、昇る朝陽と、御山に、両手を合わせお願いした。