撮り立て映日記 8


【2007年2月1日・05時40分・-4℃・晴れ】
 今朝も目覚ましに呼ばれる事無く起きてしまった、絶好調である。
到着するとパノラマ台の上が白み始めて来た。駐車場にはカメラマンの車が5台止まっているが、まだ誰も撮っていなかった。殆ど定点観測に近い状態の撮影で指定席は決まっている、今朝もお気に入りの場所に三脚を立て撮り始めた。
 静かな湖畔にシャッター音が響いた。暫くたって1人2人と車から出て準備を始めるが、丁度その頃である、微風が吹き始め水面がザワツキ、逆さ富士は姿を消してしまった。今を撮らないと次はないのだ。
 今朝の紅富士は今まで見た事の無い変な現象だった。いつもは当たり前に頂上から日が射して来るのだが、8合目辺りから上は影になり、下へ紅が広がる珍しい現象であった。
 また、頂上上空に雲が沸き、犬の顔に見えたり、カモが飛んだり、天狗が頂上にお出ましになったりで、素晴らしいショーを拝ませてもらった。自然に感謝である。